青に透けた肉塊

君は変人に憧れている常識人だった。

若気の至り

偉くなりたい、立派な人になりたいと気持ちだけは奮起している。たまにブログや書き物を読み返して、「偉くなるのに、こんな気取った文章じゃダメだ」って落ち込む。でも、偉い文章ってなんだ?とも思うから、結局消さないでいる。ただ実際、気取っている。…

自由にしゃべる横顔

選挙の拡声器から無数の言葉が噴出して、街に散らばっている。喧騒を見渡せば自己主張と利己心のパレード。知識も、肉欲も、精神も、全部たやすく売っては小銭にする。人に何かを教えるときは、なるべく利益なんか考えずに教えてあげたいものだ。不特定多数…

無題

書けない。書けない時には、ひたすら読む。筆写する。それがいちばんいいだろう。梶井氏の檸檬のような精神で、太宰氏の道化の華のような哀愁で、志賀氏の小僧の神様のようなゆとりで、換骨奪胎。むつかしい顔しててもなんにもいいことない。

書き物のご依頼

小説、結婚スピーチ、脅迫状などなんでも書きます。よろしければ。Mailseemasuoka@gmail.comまで。

小説「ホーム」

ホーム右腕が突然じわりと熱さに痛んだ。見るとスーツの袖が湯気立ち黒く、ぼとぼと水滴を落としている。ツンと鼻を刺すにおいはコーヒーだった。阿佐子は立ち止まって後ろを振り向き、コーヒー缶を片手におもての褪めた青年が立ちすくんでいるのを認めた。…

喜ばしたいよ。

芸術はわがままな方がいいなあ。固定観念は、いらない。人類の発展のように忙しく、生まれたての子猫のように自由でいい。君が好きだって書こう。緻密な緑色のカエルの艶やかな光沢のなめらかにしなる脚の筋力を、書こう。大声で叫びたくなるほど辛いと書こ…

小説「そして」

そして 「分けてほしいな」ひとつぶの掠れた言葉は、木戸の下唇をふるわして消えた。透けた日光が幾重にも帯をゆらしていた。美穂が暮らす六畳一間の洋室には、窓にカーテンがかかっていない。衣紋掛けにいっぱいワンピースを吊るして、それでそとから入る色…

全く同じ動作なんてひとつもないんだって。

映像のような文章を、書く。 文字を読んでいるのに、見えているのは一枚一枚の写真。被写体は繊細に、なめらかに動いている。 黒の背景がいい。黒は、何にも余計なことを思わせない。ただジッとして、表面はいつもすべりやすくなっている。 少女を映したい。…

背中じゃなくて腰を前に突き出して

満たされたい、と渇望する人は、(目的は、はて)満たされた経験が以前にある、ないしは自分の理想を築いた「別の満たされる」を知る人に限る。漠然としている流行病だ。幹から枝を伸ばし、では何をそんなに満たされたいのか、という疑問を芽にしても、花は咲…

小説「拝啓」 と他

拝啓 二週間前までコンパニオンをやっていました。店の子としてではなく、個人的にです。私の彼氏は、八十人ほどいます。本職は四年目の高校生ですが、じきに中退するつもりです。 家は借家で、家族四人で住んでいます。場所は世界的に有名なP山の近くで、周…

鶏とたまごとビッグバンだったらとりあえずビッグバンが先だね。

人のブログを購読したことも、ブログを書いたこともないから、ブログを辞典で引いた経験も勿論ない。ブログという存在と無縁で生きてきた。私はブログの本当の意味を知らないから、己れをブログマスターだと名乗る人が目の前に現れて、「ブログとは、マヨネ…